戦略系コンサルや、総合系コンサルなどに、違いはあるの?
上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
- コンサルティングファームとは
- 〇〇系コンサルティングファームの特徴
■ 本記事の読者
- 〇〇系コンサルの違いが分からない方
■ 本記事を読むメリット
- 〇〇系コンサルの違いが理解できる
最近、〇〇系コンサルというキーワードをよく目にします。
あなたは、その違いを語れますか?
就職活動や転職活動を進めるにあたって、なぜ〇〇系コンサルではなく、××系コンサルなのか?という質問を受けることもあるでしょう。
本記事を読んで、そういった質問にも上手く回答できるようになっていただければ、と思います。
早速、本題に入ります。
目次
1. コンサルティングファームとは
コンサルティングファームとは、クライアント企業の課題を解決するサービスを提供している企業を指します。
例えば、ある企業が利益の上げ方について悩んでいるとした場合です。
その企業に対して、コンサルタントは「①売上をいかに上げるか、②コストをいかに下げるか」について分析し、施策を提案して報酬を得ます。
どういった内容の課題を解決するか、によって、コンサルティングファームが提供すべきサービスが変わってきます。
基本的に、会社の規模が小さければ、ある領域に特化したサービスを提供しますし、規模が大きければ、領域を絞らず、包括的なサービスを提供することが可能です。
こうした提供サービスの違いが、〇〇系コンサルという言葉を生んでいます。
この〇〇こそが、そのコンサルティングファームがサービスを提供している領域となります。
こちらの記事も参考にしてください。
【初心者向け】コンサルってなに?仕事内容や会社の概要を解説!
次に、〇〇系コンサルティングの具体的な違いを見ていきましょう。
2. コンサルティングファームの分類
2-1. 戦略系コンサルティング
外資系企業を始めとした規模が大きな企業に対して、経営戦略という領域に特化したコンサルティングサービスを提供しています。
クライアント企業の規模が大きい理由は、戦略系コンサルティングの報酬額が高いため、資金力がなければ、その報酬を支払えないためです。
近年は、経営戦略という領域のみならず、その実行という下流部分までを支援するプロジェクトもあります。
練りに練った経営戦略であっても、自社だけでは実行できるげやノウハウがないため、実際に戦略に沿って、成果を上げるまでを求めるクライアントが増えているためです。
ただ、クライアントによっては、経営戦略の策定までは戦略系コンサルまで、戦略の実施は他のコンサルティングファームに依頼する、というケースもあります。
金銭的負担を考慮して、クライアント側もコンサルの使い分けが必要な時代であることを実感しますね。
2-2. 総合系コンサルティング
組織規模が大きく、領域を絞らないコンサルティングサービスを提供しています。
領域を絞らないため、戦略策定からその実行支援、そしてシステム導入や運用保守といった、いわゆる上流から下流まで一気通貫したサービスを提供していることが、特徴です。
入社後は、どこかのタイミングで自身の専門領域(業界またはサービス)を決めることになりますので、配属リスクが存在すると言えますね。
「戦略系やりたいのに、IT系の部署に配属された」等の状況は、日常茶飯事でしょう。
一方で、「自分の専門領域をまだ決められないから、種々の業界や案件を見たい」という方には、向いているかもしれません。
2-3. ITコンサルティング
ITに関する事業戦略の提案や、その実行支援、SI・BPOといったIT関連のコンサルティングサービスを提供しています。
- SI(System Integration):システム統合
- BPO(Business Process Outsourcing):業務プロセスの外部委託
ITシステムそのものや、システム導入時のプロジェクト管理等を、課題解決の手法としていますので、自社で開発部隊を保有しているケースが多いです。
つまり、自社でエンジニアを採用しています。
ITコンサルに応募する場合は、コンサル部門なのか開発部門なのか、留意しましょう。
今や、ITやTechnologyといった要素は、経営戦略とは切っても切り離せない関係にあります。ITコンサルでは、業界全体のトレンドとなる知識を得ながら、働くことが可能です。
2-4. シンクタンク系コンサルティング
社会や経済、政治の調査/分析/研究に重きを置いたコンサルティングサービスを提供しています。
国内の証券会社やメガバンクなどを親会社としており、官公庁のみならず、民間企業も対象に、幅広くサービスを提供しています。
コンサルティング業界の中では、より分析に比重があり、研究者としての側面も強いと言えるでしょう。
また、扱うテーマは、企業の経営課題だけではなく、社会問題が多いため、長期的な目線を鍛えることができます。
2-5. 独立系コンサルティング
独立系コンサルティングファームは、医療・ヘルスケア/製造業といった業界特化型、または財務アドバイザリー/M&A/組織人事といった機能特化型のコンサルティングサービスを提供しています。
それぞれのコンサルティングファーム独自の専門性が強みとなります。
目指すキャリアパスや、専門性を深めたい領域が明らかな場合は、独立系コンサルティングファームへの応募を検討してもよいでしょう。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。
コンサルティングファームを名乗るにあたって、特に資格等は必要ないため、〇〇系コンサルが増えてきているのが現状です。
本記事によって、怪しい業界だな、とか、社名から何をしているか見えづらい、といった疑問が解消できれば、嬉しい限りです。
また、コンサルタントを目指す場合でも、コンサルを雇う場合でも、どういったコンサルティングファームが存在するか、は頭に入れておくべきです。
それぞれの強み弱み/特徴を理解した上で、コンサルを目指し、コンサルを使ってくださいね。