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【ケース面接例題⑥】自分の経験を意識した視点の使い方

ケース面接で回答するときの根拠って、何がいいの?
自分の経験談って、ケース面接で使える?

上記の悩みを解決します。

本記事の内容

・ケース面接例:アパレルショップの売上を2倍にするには?
・自分の経験を意識した視点の使い方

本記事の読者

・コンサル就職/転職に興味がある方
・ケース面接の練習をしたい方

本記事を読むメリット

・自分の経験を根拠として、説得力のある発言が出来るようになる

今回のお題は、売上を上げる系です。

ケース面接では、あなたに馴染みのないお題について聞かれることがあります。
そして、面接官からの質問に回答する時に、根拠を聞かれて、詰まってしまうかもしれません。

本記事を読むことで、自分の経験を根拠とし、説得力のある発言をするコツをつかんでください。

1. ケース面接例:アパレルショップの売上を2倍にするには?

あなたは、ある女性向けアパレルショップの店長から「売上を伸ばしたいが、どうすれば良いか分からない。ぜひアドバイスをいただきたい。」と相談を受けています。

候補者
まず、前提を確認させてください。
繁華街にある独立系のアパレルショップで、主要顧客層は20~30代の女性という設定でよろしいでしょうか?

はい。構いません。

続けてください。

面接官

ケース面接では、まず前提を確認することで、より具体的な状況の想定が可能となります。面接官は、あなたの思考プロセスやその結果を聞きたいため、前提確認でアレもコレも聞く必要はありません。

仮定を置いて、進めましょう。
もし、あなたが考えやすいように、恣意的な前提を設定した場合は、面接官からツッコミが入りますので、常識的な設定を心掛けましょう。

候補者

売上を要素分解すると、客数と客単価に分けられます。

さらに客数は、訪問客数と購入率に分解できます。
まず、客単価を上げるためには、、

客単価を上げる必要性はありますか?
客単価を0.8倍にして、訪問客数 × 購入率を2.5倍にすれば、売上は2倍になりますよ。
面接官
候補者
確かにそうですね。
しかし、一般的にアパレルショップでは、○○セールといった値引きの取り組みを既に実施しているため、他の方法で売上を2倍にする方向性で、検討を進めます。
わかりました。続けてください。
面接官
候補者
客単価を上げる方法として、1商品あたりの価格を上げる、もしくは、商品を複数買ってもらう方法があります。
どちらが重要なんですかね?
面接官
候補者

前者だと考えます。
私が女性の友達と買い物に行く時は、Tシャツを複数枚といった重複したジャンルではなく、Tシャツとそれに合うボトムスといった形で複数ジャンルの商品を組み合わせて、買っているケースを良く目にします。

つまり、店内において複数ジャンルの商品を扱うことで、組み合わせ購入の需要を満たすことができます。
こちらの店舗は、繁華街という立地的に、店内スペースが限られているため、複数ジャンルを扱える空間が不足しており、立地拡大も難しいという状況が想定できます。

よって、1商品あたりの単価を上げることを検討します。

なるほど。では、1商品あたりの単価を上げるには、どうすればよいですか?
面接官
候補者
んー、そうですね、、
私は、実はカフェアルバイトの経験があるんですが、あるスタッフがレジの時は、商品が高くても売れていたんですよね。
何故でしょうね?
面接官
候補者

きっとスタッフの接客力が高かったんだと思います。
具体的には、単純に高単価の商品をオススメするのではなく、いつも顧客と何気ない会話から接客を始めてるんですよね。

例えば、「本日はお仕事帰りですか?当分がきっと必要ですよね。よかったら、甘いデザートはいかがですか?」といった具合です。
となると、顧客のシチュエーションを把握するコミュニケーション能力や、商品の提案力の強化が必要になってきますね。

一旦、ここで区切ります。

2. 自分の経験を意識した視点の使い方

今回は、自分の経験を意識した視点の使い方を紹介します。

自分が直接的に知らないお題であっても、関連性のある知識や経験を活用して考えることは、非常に有効です。

そもそも物事を考える時は、自分の知識や経験がベースとなることが多いです。
あなたが経験したことは、実際に世の中にあったことなので、同じ状況であれば、その経験は再現される可能性があると思いませんか?

面接官も100%の回答は想定していません。
あなたが根拠として考えた知識や経験をスタート地点として、どう考えることができたか、というロジックの部分が聞ければ、スタート地点は何でもいいのです。
もちろん論理に飛躍があれば、突っ込まれますよ。

今回は、あなたの購買行動の経験や、カフェアルバイトの経験があり、その関連性を論じたからこそ、発言に説得力や確からしさをもたらすことが出来たのです。
繰り返しますが、知識や経験と仮説の関連性を説明することが重要です。

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

あなたが過去に経験してきたことは、根拠として十分利用できます。
直接的な経験でなくても、あなたの仮説の根拠たる理由(ロジック)があれば、十分です。

あなたは、今までにどんな経験をしてきましたか?

ケース面接対策におすすめの本は、こちらの記事で紹介しています。
コンサルタントが薦めるケース面接対策の本5冊

ケース面接事例集は、こちら。

【保存版】ケース面接の対策となる考え方のコツ
【ケース面接例題①】思考の構造化
【ケース面接例題②】抽象化思考と具体化思考
【ケース面接例題③】なぜなぜ分析で思考を深掘り
【ケース面接例題④】思考のスピードを上げる
【ケース面接例題⑤】マーケティングは消費者目線に立って考える
【ケース面接例題⑥】自分の経験を意識した視点の使い方 ← 今ココ
【ケース面接例題⑦】視座を上げる
【ケース面接例題⑧】視野を広げる

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