コンサルティング業界

Big4コンサルのランク別年収を徹底比較【転職志望者は必見!】

Big4と呼ばれる総合コンサルティングファームって、年収どのくらい?
各ファームの年収は分かったけど、一覧化して比較したい

上記の悩みを解決します。

本記事の内容

  • 総合コンサルティングファームにおけるランクの定義は?
  • 総合コンサルティングファームにおけるランク別の年次 / 年収レンジ

本記事の想定読者

  • 総合コンサルティングファームの就職/転職を検討されている方
  • 総合コンサルの年収レンジを知りたい方

本記事を読むメリット

  • 総合コンサルティングファーム間の年収やランクの違いを把握し、志望度に優先順位をつけることができる

こんにちは、てらでぃーです。

今回は、総合コンサルティングファームにおける給料や昇格までのスピードを比較していきます。

ファームによって、ランク毎の呼び名がバラバラで、年収レンジも異なるため、まとめて見れるように情報を集約しました。

コンサルティングファームへの転職を検討されている方は、参考にしてください。

ディスクレイマー
本記事の情報は、あくまで筆者個人が独自に調査した内容です。
各社の採用HPや、転職口コミサイトで閲覧可能な情報を元に、本記事を執筆しています。

早速、本題に入ります。

1. コンサルティングファームにおけるランクとは?

コンサルファームには、ランクと呼ばれる職位が存在します。
入社したてのスタッフであろうと、CEOであろうと、ファームに所属するメンバーには必ずランクがあります。

いわゆる職位であり、役職であり、タイトルであり、肩書きのことです。

コンサルティングファームは、一般的な事業会社のように〇〇事業部や〇〇課などの組織区分を持たず、メンバーの大多数が等しくコンサルティングサービスを提供しています。

但し、メンバーの力量に応じてコンサルティングサービスとしての提供可能な価値が異なるため、クライアントにチャージする報酬や、ファーム経営・プロジェクトデリバリーにおける期待役割も変わってきます。

その差を表す制度がランクだと思っていただければ大丈夫です。

一般的にランクには、次のような区分があります。

1-1. スタッフクラス

アナリスト、アソシエイト、コンサルタント、シニアコンサルタント等の呼び方が存在します。

コンサル未経験は、ほぼ必ずこのランクからスタートします。
前職での業務経験や年収を考慮した上で、スタッフクラスの中でも上位に相当するポジションから入る人も多いです。

プロジェクトのデリバリーにあたって、手足を動かし、Excelで分析作業をしながら、Wordで議事録を取り、PowerPointで資料を作成します。(もちろん他のタスクもあります)
これらの地道な作業がプロジェクトを一歩一歩前へ進めることになります。

しかしながら、地道な作業であっても、人によってクオリティが千差万別であり、取り組む姿勢によってコンサルとしての成長速度が変わります。

1-2. マネージャークラス

マネージャー、シニアマネージャー、プロジェクトリーダー等の呼び方が存在します。

現場責任者として、1つ又は複数のプロジェクトデリバリーを担う役割です。

基本的には、コンサルタントとしての素養があって初めてマネージャーへ昇進します。
稀に他業界から未経験でマネージャーとして飛び込むこともありますが、非常に苦労しているケースをよく見かけます。

スタッフクラスのメンバーを抱えて、作業指示を出したり、成果物をレビューしたり、クライアントへのプレゼンを行うなど、常に裁量とプレッシャーがある環境で働くことになります。

1-3. パートナークラス

パートナー、ディレクター、プリンシパル等の呼び方が存在します。

コンサル業界において最強です。

ファームに出資した上で経営の一端を担ったり、業界単位や複数のクライアントを受け持つ形でマネージャークラスを束ねたりしています。

過去のプロジェクトで関わったCxOレベルのクライアントと良好な関係を継続し、プロジェクトの種を蒔いたりしています。

2. ランクの数や名称はファームによって異なる

大まかに括ると、どのファームもスタッフクラス / マネージャークラス / パートナークラスのランクに分かれることになります。

他方、細かくランクを見ていくと、実はファーム毎にランクの名称が異なっていたり、そもそも設けているランクの数も異なっています。

そのため、意識せずにSNS等で自分が所属しているファームのランク名を使って情報を発信すると、所属ファームが判明してしまう可能性もあるので気をつけてください。(自戒を込めて)

Big4と呼ばれる総合ファームを対象に、筆者の独断と偏見でランクを下表に整理してみました。

  PwC デロイト EY KPMG
スタッフクラス アソシエイト ビジネスアナリスト コンサルタント ビジネスアナリスト
コンサルタント コンサルタント
シニアアソシエイト シニアコンサルタント シニアコンサルタント シニアコンサルタント
マネージャークラス マネージャー マネージャー マネージャー マネージャー
シニアマネージャー シニアマネージャー シニアマネージャー シニアマネージャー
パートナークラス ディレクター ディレクター ディレクター ディレクター
パートナー パートナー アソシエイトパートナー パートナー
パートナー

同じ"コンサルタント"であっても、ファームによって意味合いが異なります。

よって、コンサルティング業界への転職を検討されている際は、実際に各ファームのホームページを見ながら、どのようなスキル・役割が期待されているかを確認することをオススメします。

3. ファーム×ランク別の年収を比較してみた

先程の比較表をもとにファーム×ランクで、それぞれの年収レンジを比較してみます。

ボリュームゾーンであるスタッフクラスは、ジュニア / シニアの2つに分けています。
シニアアソシエイトおよびシニアコンサルタントが、シニアに相当するものとします。

  PwC デロイト EY KPMG
スタッフクラス
(ジュニア)
550 ~ 700万円 530 ~ 850万円 490 ~ 700万円 520 ~ 700万円
スタッフクラス
(ジュニア)
550 ~ 700万円 530 ~ 850万円 490 ~ 700万円 520 ~ 700万円
マネージャークラス 1,000 ~ 1,700万円 1,100 ~ 2,000万円 900 ~ 1,600万円 1,000 ~ 1,800万円
マネージャークラス 1,000 ~ 1,700万円 1,100 ~ 2,000万円 900 ~ 1,600万円 1,000 ~ 1,800万円

こうして比較してみると、いずれのランクにおいても、給与レンジの最小値にはそこまで差は見られませんが、最大値に関してはデロイトが抜きん出ているようです。

みなし残業手当が80時間分支給される点や、年2回のボーナス(内1回はパフォーマンス連動)が支給される点が影響していそうですね。

年収レンジの幅は、同じランクでも支給される年収( = 固定給 + ボーナス)が異なることを示しているわけですから、1ランクにおける年収レンジの幅が大きければ、固定給に対するボーナスの比率が高いと捉えてもいいでしょう。

そのため、年収だけを気にした場合、転職を検討しているランクでのパフォーマンスに自信があれば、あえて年収レンジが広そうなファームに飛び込むという選択肢もあります。

逆にコンサルは未経験で自信はないけど一定の年収は欲しいのであれば、年収レンジが狭い(= 固定給の割合が大きい)ファームを選ぶという選択肢もあります。

コンサルティング業界は全体的に好況であり、いずれのファームにおいても新卒の年収は年々改善しているように見受けられますし、給与体系の些細な変更もあり得ます。

実態が気になる方は、身の回りでコンサルティングファームに勤務している友人知人や転職エージェントを通じて、聞いてみてください。

また、今回紹介したBig4のファームはいずれも監査法人をグループ内に持っているため、株や投資信託など金融資産の保有には、かなり制限が掛かるようです。(前職に勤めていた際に購入していたとしても手放さなければならない、等)

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、Big4と呼ばれるコンサルティングファームのランク×年収について、紹介しました。

未経験でコンサルティング業界への転職を検討されている方も居るでしょうし、既にコンサルタントとして働いており、別のファームから1つ上のランクでオファーが来て迷っている方も居るでしょう。

新卒から数年間コンサルで働いている経験からすれば、目先の年収に釣られるのではなく、自身の能力・スキルが提示された業務内容を実践するに足りているか否かが非常に重要だと感じています。

無論、現時点で足りていなくても、入社してから身につけるという「環境が人を作る」的な考え方もありますが、入社後の数ヶ月間はかなり苦労することになると思います。

転職する際は、青い隣の芝生にすぐ飛び移るのではなく、長期的な目線を持った上で検討しましょう。
もちろん、本記事で紹介した内容も1つのインプットです。

コンサル業界に興味を持っているあなたにとって、本記事の内容が情報収集の一助となれば幸いです。

なお、各ファームの給与体系や福利厚生は以下の記事を参照ください。


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