なぜコンサルは忙しいの?
上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
- コンサルタントは忙しいか?
- コンサルタントの忙しさを左右する要素
■ 本記事の読者
- コンサルタントへの就職/転職を検討している方
- コンサルという職業への興味がある方
- コンサルの忙しさについて、実情を知りたい方
■ 本記事を読むメリット
- コンサルタントの帰宅時間や忙しさを左右する要素を知ることができる
- コンサルタントとして働くことに関して、入社前後でのギャップを低減することができる
こんにちは、てらでぃーです。
友人や家族と話す際、コンサルで働いている、と言うと、ほぼ決まって次のことを聞かれます。
「やっぱり、コンサルって忙しいの?」
そもそも、忙しさ自体が主観的なものですから、同じ時間で同じ業務量をこなしていても、忙しいと感じる人や忙しくないと感じる人も居るはずです。
本記事では、現役コンサルタントである私の実体験をもとに、以下の内容を紹介していきます。
「コンサルがどれだけ忙しいか?」
「コンサルの忙しさは、何によって左右されるか?」
早速、本題に入ります。
目次
1. コンサルタントは忙しいか?
はい。ある程度は常に忙しいと思います。
とは言え、全てのメンバーが深夜遅くまで働いている、といったことは、ありません。
本当にタイミング次第なんですが、私の場合は、ざっくり以下のような業務時間です。
- プロジェクトA:9:00始業 〜 23:30終業
- プロジェクトB:8:30始業 〜 20:00終業
同じプロジェクトであっても、時と場合によっては日付をまたぐこともありますし、早めに上がることもあります。
コンスタントに20時終業できる機会は、身の回りの話を聞く限り、中々レアケースかもしれません。
しかしながら、コンサルティング業界全体として、いわゆる激務と呼ばれるような働き方は減ってきています。
ファームが規模を拡大するにあたって、全員が全員、スーパーマンのようなスキル/体力を持っているわけではないため、多くの方が許容できる働き方で価値提供できる仕組みを整える必要があるからです。
2. コンサルタントの忙しさを左右する要素
では、何がコンサルタントの忙しさを握っているのか、という話をします。
主観ではありますが、次の4点が主な要素になるかと思います。
- ファームとしての取り組み
- プロジェクトの期間/内容
- チームにおける信頼関係
- 自身のポジション/能力
2-1. ファームとしての取り組み
各コンサルティングファームでは、残業時間を抑制する施策が打たれています。
特に、総合系やIT系の大規模なコンサルティングファームでは、労働基準法を意識した組織運営を行う流れになりつつあります。
ファームによっては、裁量労働制の導入だったり、厳密な勤怠管理とともに36協定(※)の遵守を行なっています。
※36協定:労働基準法第36条の規定に基づく「時間外労働・休日労働に関する協定」を指す。時間外労働すなわち残業時間の上限を定め、違反した場合は罰則が科される。
チームメンバーおよびマネージャーの残業代は、プロジェクトにおける収支に直結しています。
そのため、マネージャーにとっては、残業代の発生 → プロジェクト収支の悪化 → 自身の評価/賞与への低下へ繋がる可能性があります。
過去に聞いた話ではありますが、マネージャーが残業時間を申請させないようなプロジェクトもありました。
しかし、こういった事例は、持続的な組織運営という観点からNGになってきており、ファームとして改善に向けた流れが強まっています。
2-2. プロジェクトの期間/内容
コンサルの忙しさに最も直結する要素が、プロジェクトの内容です。
短期間かつ難易度が高いプロジェクトであれば、やはり激務になりがちです。
例として、戦略策定やM&A系のプロジェクトが挙げられます。
何故なら、以下のような理由があるからです。
- 中間報告/最終報告までの作業期間が非常に短い
- 上流のテーマであるほど、アクセスすべき情報の幅/量が多い
- チームが少数精鋭のため、メンバー1人1人が担う作業量が多い
- クライアント側の対面が役員レベルとなり、求められる質が高い
上記は、あくまでも他プロジェクトとの比較になる訳ですが、どういった内容のプロジェクトであれば、忙しさは低減されるのでしょうか?
それは、期間が長い実行支援のプロジェクトです。
例として、システム導入 / PMO / オペレーション改革といったプロジェクトが挙げられます。
上記は、プロジェクト期間が年単位になることも多く、立ち上げやクロージングのフェーズでなければ、比較的に終業時間は早いです。
そして、こうしたプロジェクトの性質は、所属するチーム/ユニットに依存します。
Strategyチームであれば、戦略系のプロジェクト比率が高いですし、
M&Aのチームであれば、M&A系のプロジェクト比率が高いですし、
Technologyチームであれば、システム導入のプロジェクト比率が高いわけです。
そのため、所属するチーム/ユニット選択の時点で、コンサルとしての忙しさは、既に半分ほど決まっているわけです。
2-3. チームにおける信頼関係
意外に思うかもしれませんが、チームにおける信頼関係も忙しさに繋がります。
チームとの信頼関係を築けているか否かによって裁量、つまり自身でコントロール可能な領域が決まります。
逆に言えば、チームにおける信頼関係がなければ、アンコントローラブルな要素が増えるため、例えばコミュニケーション量の増加に繋がります。
具体例を挙げます。
自分が上司だったとして、初対面のスタッフと働くとしましょう。
そのスタッフがどこまでの実力があり、作業の質/スピードが分からないが故に、最初はレビューを毎日早朝と夜に1回ずつ行います。
↓
一緒に働くにつれ、どの程度の指示で期待値を満たすアウトプットを出すことが出来るのかを把握したため、レビューは1日1回、または2日に1回へ減っていきます。
マイクロマネジメントからの脱却は、チームにおける信頼関係の構築が重要です。
2-4. 自身のポジション/能力
最後は言わずもがな、自身のポジション/能力です。
ポジションによって、求められるロール/作業が異なりますし、
能力によって、同じ仕事をする際の質/スピードが異なります。
シニアスタッフであれば、例として以下のような役割が求められるようになります。
- プロジェクト活動の他に、提案活動をする
- アソシエイト(部下)の成果物に対して、レビューを行う
マネージャーであれば、例として以下のような役割が求められるようになります。
- スタッフの評価を行う
- スタッフとの1on1を行う
- 複数のプロジェクト管理に従事する
基本的には、上位の役職であればあるほど、忙しくなる可能性が高いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
冒頭にも述べた通り、忙しさとは主観的なものであり、帰宅時間以外にも忙しさを判断するポイントはあるかと思います。
ただ、やっぱり気になりますよね。
もし、コンサルへの転職を考えていらっしゃるようでしたら、こういった実情も把握しておくと、入社前後でギャップがなく働けるようになるでしょう。
そして、こういった実情を知るには、実際にファームで働いているコンサルタントの方に聞いてみることが1番の近道です。
ただ、いきなりコンサルタントの方にコンタクト取れない方も多いかと思いますので、まずは転職エージェントを活用して、情報収集ができれば良いかと思います。
質問や相談があれば、コメント欄までお願いいたします!