上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
・ケース面接における考え方のコツ
■ 本記事の読者
・コンサル就職/転職に興味がある方
・ケース面接の練習をしたい方
■ 本記事を読むメリット
・ケース面接における考え方のコツを理解し、物事の考え方をブラッシュアップできる
コンサルの仕事は、シンプルに言えば課題解決です。
課題を解決するには、次の2つの手順の繰り返しが必要となります。
① 解くべき課題(論点)を特定する
② 課題(論点)に対する仮の答え(仮説)を構築し、検証する
本記事では、この2つの手順を実行するにあたって、有用な考え方のコツを紹介していきます。
ケース面接は、コンサルとしての能力やポテンシャルを簡易的に確認する場ですから、本記事の内容を抑えて、面接に臨みましょう。
もちろん、実務でも使える内容です。
これまで紹介してきたケース面接の事例が、考え方のコツのどの部分に該当するかについても、合わせて説明していきます。
早速、本題に入ります。
1. 思考の広さ/深さ/速さ
思考の質を上げるには、次の3つの要素を向上させる必要があります。
① 広さ
② 深さ
③ 速さ
順に解説していきます。
1-1. 広く考える
MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)という言葉を、聞いたことがあるでしょうか?
「モレなく、ダブりなく」という意味ですね。
物事を広く考えるにあたって、重要な概念となります。
構造化して考える( = 複数の物事の関係性を整理して考える)ことによって、全体感を把握することが可能となります。
参考記事:【ケース面接例①】思考の構造化
1-2. 深く考える
ものごとを考える時は、抽象的に考えるよりも、具体的に考える方が簡単です。具体 → 抽象 → 具体・・・と考えることによって、網羅的に考えることができます。
参考記事:【ケース面接例②】抽象化思考と具体化思考
また、なぜ?を考え抜くことも非常に大事です。
なぜ?を1回考えるだけでは、表層的な課題にしか辿りつけません。
なぜ?を繰り返すことによって、根本的な課題に辿りつくことが出来るでしょう。
1-3. 速く考える
思考する時間が足りないことって、往々にしてありますよね。
では、どうすればよいのか?
大事な論点に焦点を当てて考えることが、重要になってきます。
勿論、時間があれば、全ての要素を完璧に考えるべきでしょう。
しかし、そんな時間はありません。
考えるべき論点には、優先順位がありますから、何から考えればよいのかを意識する必要があります。
参考記事:【ケース面接例④】思考のスピードを上げる
2. 視点/視座/視野
答えのない問いに対して、答えを出す時は、必要な経験/知識がある場合を除いて、考えなければなりません。
中々答えが導き出せないこともあるでしょう。
そうした時は、視点/視座/視野を変えることを意識してみてください。
今まで見えてこなかった領域が見えるようになり、答えまでの道のりを発見する可能性が上がります。
2-1. 視点を変える
視点とは、物事の見ている範囲を指します。
コンサルのクライアントは法人企業ですが、法人企業のクライアントは一消費者です。
一消費者はどんな悩みを持っていて、何をして欲しいのか、を想像できれば、より現実感のある打ち手を提案出来るでしょう
参考記事:【ケース面接例⑤】マーケティングは消費者目線に立って考える
自分自身も一消費者として捉えることができます。
あなたの知識や経験が、仮説の元になることは往々にしてあります。
何故なら、あなたの経験は、他の消費者においても再現可能な場合があるからです。
0からの想像より、実際の経験にもとづく話の方が、説得力がありますよね。
参考記事:【ケース面接例⑥】自分の経験を意識した視点の使い方
2-2. 視座を上げる
視座とは、物事を見る時の立場を指します。
立場によって、物事の見えている範囲が異なります。
会社を例に取れば、社員が見えている範囲と、社長が見えている範囲は、当然違いますよね。
誰の立場から見るか?を考えることによって、相手の考えを理解し、より多角的に物事を捉えることが出来ます。
参考記事:【ケース面接例⑦】視座を上げる
2-3. 視野を広げる
視野とは、思考や判断の及ぶ範囲を指します。
視野には、空間軸と時間軸があります。
クライアント企業の課題を考える時に、クライアント企業のみならず、競合企業や業界全体のことまで考えられているか。
数ヶ月先ではなく、数年先の状況まで考えられているか。
といった話です。
参考記事:【ケース面接例⑧】視野を広げる
3. まとめ
以上が、ケース面接で使える考え方のコツとなります。
知ることと、出来るようになることの間には、隔たりがあります。
本記事の考え方のコツを理解した上で、練習することで、初めて知識を定着させることが出来ます。
これは出来てないなー、と思う要素がある場合は、是非何回も練習して、身につけてください!
ケース面接対策におすすめの本は、こちらの記事で紹介しています。
コンサルタントが薦めるケース面接対策の本5冊
最後に、ケース面接事例集をまとめておきます。
【保存版】ケース面接の対策となる考え方のコツ ← 今ココ
【ケース面接例①】思考の構造化
【ケース面接例②】抽象化思考と具体化思考
【ケース面接例③】なぜなぜ分析で思考を深掘り
【ケース面接例④】思考のスピードを上げる
【ケース面接例⑤】マーケティングは消費者目線に立って考える
【ケース面接例⑥】自分の経験を意識した視点の使い方
【ケース面接例⑦】視座を上げる
【ケース面接例⑧】視野を広げる