上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
・コンサルタントの具体的な1週間の働き方
■ 本記事の読者
・コンサル会社への就職/転職を検討している方
・コンサルタントの働き方について、具体的なイメージがない方
■ 本記事を読むメリット
・コンサルタントの具体的な1週間の働き方が理解できる
皆さんは、コンサルタントがどういった生活をしているかご存知ですか?
就職/転職を検討する時は、希望先となる職種の働き方に関する情報収集が不可欠です。より具体的な働き方のイメージを理解した上で面接に臨むことで、面接官との会話も弾むことでしょう。
新卒でコンサルを目指す方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
早速、本題に入ります。
目次
プロジェクトの進め方
基本的に、コンサルタントは1つもしくは複数のプロジェクトにアサインされ、各プロジェクトのゴールに向かって、日々仕事をこなしていきます。
プロジェクトは、短ければ1ヶ月のものから、長ければ数年のものまで、期間は様々です。近年は、プロジェクトのゴールとして「1. 課題解決 + 2. 解決策の実行」が多く、2.まで実施する場合は、プロジェクト期間は長期となります。
また、長期間のプロジェクトであっても、3ヶ月を基本の契約単位としていることが多いです。理由は、ある程度の期間で区切って契約することで、クライアント側のリスクヘッジとなるからです。コンサルのパフォーマンスが悪い時は、3ヶ月ごとに次回の契約を見送ることが出来ますよね。
プロジェクトを進めるにあたって、多くの場合、1週間に1度、クライアントのプロジェクトオーナーとのミーティングを実施します。(以下、クライアントミーティング)
コンサルタントのチーム一同、そのクライアントミーティングでの議論に向けて、クライアントメンバーやチームメンバーと議論を進めていきます。
ポイント❶:クライアントミーティングの1~2日前に、チームミーティング
クライアントミーティングへは、1発本番で臨みません。
クライアントミーティングの数日前に、成果物となる資料について、プロジェクトリーダーと確認を行います。(以下、チームミーティング)
このチームミーティングの目的は、成果物を8~9割程度仕上げた状態で、プロジェクトリーダーと議論の方向性を最終化することです。
プロジェクトリーダーは、基本的に複数のプロジェクトを担当していますので、チームメンバーほど、そのプロジェクトの細部までを知り尽くしているわけではありません。
より高い視座から、議論が不足している論点を明らかにしたり、メッセージが明確で分かりやすいか確認を行います。
チームメンバーであるコンサルタントは、チームミーティングで評価が決まると言っても、過言ではありません。
分析からの示唆など、細部をプロジェクトリーダーに伝え、議論を深めることで、成果物の価値を高めていきます。
チームミーティングとは別に、マネージャーや上位メンバーとの個別ミーティングが毎日1回以上あり、細かいすり合わせは別途行います。
ポイント❷:クライアントミーティング後は、次のクライアントミーティングに向けて準備
クライアントミーティング後は、必ずラップアップと呼ばれる、振り返りを実施します。
ラップアップの目的は、チーム内の認識を合わせることです。
クライアントの発言1つ取っても、発言内容に対する理解がチームメンバー間で異なる場合もあります。また、プロジェクトオーナーやクライアントメンバー間でも、意見が対立している場合もあります。
先ほどまで実施していたクライアントミーティング内での出来事や解釈について、記憶が新しい内に、プロジェクトリーダーの認識を確認し、プロジェクトの方向性をチーム内で整合させます。
そうして、方向性をすり合わせることができたら、次回のクライアントミーティングに向けて、また走り出します。
ポイント❸:クライアントとは、ほぼ毎日顔をあわせる
コロナの影響もあり、リモートワークの活用が推進されていますが、プロジェクトの特性や、クライアントオフィスとの距離によっては、クライアントメンバーとほぼ毎日顔を合わせることになります。常駐型のプロジェクトに至っては、1日何回もクライアントメンバーと会うことになるでしょう。
クライアントと共に働く、ということは、2つのメリットがあります。
・信頼関係を構築できる
・プロジェクトの方向性がずれにくい
信頼関係を構築できる
会う回数が増えれば増えるほど、その対象に好感を持ちやすくなります。
心理学的には、この作用をザイオンス効果と呼びます。
顔を合わせる頻度が多ければ、時には食事や飲み会で同席のお誘いがかかることもあるでしょう。そこでプライベート等の話をするようになれば、お互いの人となりをより理解し、信頼関係が向上するのです。
信頼関係があるチームであれば、依頼等にも快く対応し合うなど、より効率的にアウトウプットを行えます。
一方で、コンサルタントとクライアント間で馴れ合いが発生すると、プロジェクトとしては正しい方向性に進みづらくなりますので、留意が必要です。
プロジェクトの方向性がずれにくい
クライアントメンバーと、何度も顔を合わせて、議論を重ねることで、彼ら彼女らの考えに対する理解が深まります。
そうなれば、プロジェクトの議論の方向性は、クライアントメンバーの考えから大きく外れる可能性は、少なくなるでしょう。
時として、プロジェクトオーナーの考えは、クライアントメンバーのそれとは異なるため、その点も留意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
基本的に、コンサルタントは1週間単位で動いており、クライアントミーティングに向けたアウトプットを作成しています。
そして、そのアウトプットの作成に向けて、日々上司とのすり合わせや、チームミーティングでプロジェクトリーダーとの議論があります。
特に上位のコンサルタントであれば、この先1ヶ月分のアウトプットは頭で描けていることでしょう。
コンサルティング業界は、社員が忙しいケースが多く、十分な情報発信が出来ていない現状があります。
コンサルの働き方について、本記事が少しでも参考になれば幸いです!