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【ケース面接例題⑧】視野を広げる

視野を広げるって、どういうこと?

上記の悩みを解決します。

本記事の内容

・ケース面接例:大手飲料メーカーにおけるビール類事業の売上を上げるには?
・視野を広げて考える

本記事の読者

・コンサル就職/転職に興味がある方
・ケース面接の練習をしたい方
・視野を広げて考えることについて知りたい方

本記事を読むメリット

・視野を広げて考えるコツを理解できる

今回のお題は、売上を上げる系です。
特にB to C企業が絡むお題は、身近なテーマが多いですので、消費者としての目線は想像しやすいですよね。
自分が想像しやすければ、他の候補者も想像しやすいわけです。
では、どうやって他の候補者と差別化すれば、良いのでしょうか?

広い視野で勝負しましょう。

本記事を読んで、視野を広げて考えるコツを是非つかんでください。

早速、本題に入ります。

1. ケース面接例:大手飲料メーカーにおけるビール類事業の売上を上げるには?

あなたは、大手飲料メーカーの役員から、「最近ビール類の売上が伸びていない。ビール類事業の売上向上について、提案いただけないだろうか。」と相談を受けています。

候補者
まず、前提の確認ですが、ビール類とはビール/発泡酒/新ジャンルの3種類に分類できるものとします。
ビール類は、個人用と業務用がありますが、現在はコロナの影響もあって、外食需要が落ち込んでいるため、個人向けの売上を伸ばすことに焦点を当てます。
いいですよ。続けてください。
面接官
候補者
売上は、客数 × 購入本数 × 商品単価に分解できます。
ここで、購入本数については、調整が難しい要素と考えられるため、他の2つの要素について考えます。
理由は、お客様のアルコール許容度は遺伝で決まっており、1回のアルコール摂取で飲める、つまり購入する本数は変動しづらいからです。
購入本数と、アルコール許容度は、直接的には関係ないですね。1回で複数本飲む場合もありますが、時間をあけて複数本飲む場合もありますから。つまり、飲用頻度の問題です。
一旦、このまま議論を進めましょう。
面接官
候補者
確かに、そうでした、、
客数と商品単価についてですが、先ほどの3商品で言えば、ビールを購入する客数が低下傾向にあることが課題と考えます。
若者のアルコール離れ現象もあり、その世代は低アルコール飲料やノンアルコール飲料を好んでいるからです。
若者が低アルコール飲料を好むとした場合、代わりに発泡酒や新ジャンルを購入している可能性はないでしょうか?
面接官
候補者
私の身の回りの感覚では、あまり購入されてないですね・・・
それは、何故だと思いますか?
面接官
候補者
発泡酒や新ジャンルの味が、若者の味覚に合わないからだと思います。
発泡酒や新ジャンルは、そもそも若者向けではない、ということでしょうか?
面接官
候補者
はい。それらを購入している層は、私の父親のような40~50代の世代が多いように感じます。
・・・そうか。
発泡酒や新ジャンルは、ビールより低価格で、ビールに近い味を提供しているため、ターゲットは従来のビールを好む層です。
なぜ、わざわざ低価格で、ビールに似た商品を展開したんでしょうか?
面接官
候補者

うーん・・・
あ、酒類って、確か税率がそれぞれで異なっているはずです。

ビールに対する税率が上がったから、発泡酒を展開し、発泡酒に対する税率が上がったから、新ジャンルを展開したのだと考えます。

面接官

いいですね。
実は今後、ビール類の税率は統合されます。

そうとした場合に、企業は結局どうすればよいですか?

一旦、ここで区切ります。

2. 視野を広げて考える

今回は、視野を広げて考えることについて、紹介します。

視野を広げることは、物事を俯瞰的に見ることと似ています。

今回のケース面接の例で言えば、ビールに着目して議論を進めようとしたが、面接官の指摘もあり、ビール類というより大きなテーマについて考えることとなりました。
ビール類という特定のジャンルに限らず、飲料業界全体を考えてもよいでしょう。

こうした俯瞰的な目線を持つことで、大局を見誤ることなく、議論を進めることが出来ます。

視野を広げるにあたっては、知識や経験が必要となります。
自分の考えに固執せず、多様な価値観と触れ合うことで、視野の広さは磨くことができるでしょう。

3. まとめ

視野を広げると言っても、そう簡単にできることではありません。
しかし、練習すれば必ず出来るようになります。

視野を広げることと似ている抽象化思考について、次の記事で紹介していますので、参考に読んでみてください。
【ケース面接例題②】抽象化思考と具体化思考

幅広く考えられるようになることで、発想力や対応力が磨かれ、新しいチャレンジにおいても、成功をつかむことが出来るようになるでしょう。

普段から、色々な物事にアンテナを貼って、視野を広げる練習をしてみてください!

ケース面接対策におすすめの本は、こちらの記事で紹介しています。
コンサルタントが薦めるケース面接対策の本5冊

また、ケース面接事例集は、こちら。

【保存版】ケース面接の対策となる考え方のコツ
【ケース面接例題①】思考の構造化
【ケース面接例題②】抽象化思考と具体化思考
【ケース面接例題③】なぜなぜ分析で思考を深掘り
【ケース面接例題④】思考のスピードを上げる
【ケース面接例題⑤】マーケティングは消費者目線に立って考える
【ケース面接例題⑥】自分の経験を意識した視点の使い方
【ケース面接例題⑦】視座を上げる
【ケース面接例題⑧】視野を広げる ← 今ココ

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