上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
・コンサルタントと起業家の違い
・起業家になるためには、コンサル経験を積むべきか
■ 本記事の読者
・起業に興味がある方
・起業までのキャリアパスを迷っている方
■ 本記事を読むメリット
・起業までにコンサル経験を積むべきかが理解できる
最近は、起業を志す方が増えてきました。
学生でも起業家を志す方は、少なくないでしょう。
そして、起業家を志すにあたって、今すぐ起業するのではなく、一旦コンサルティングファームで経験を積んでから、と考えるケースが多い様です。
実際、コンサルティングファーム 出身者で起業家として結果を残している人は多いです。
ただ絶対数として増えてはいるものの、起業家全体から見れば、そこまで高い割合を有しているわけではありません。
キャリアとして、起業前にコンサル経験を積むべきかどうかについて、今回はご紹介します。
早速、本題に入ります。
1. コンサルタントと起業家の違い
まず、コンサル経験の有無は、起業の成功に直結しません。
なぜなら、コンサルタントと起業家は、次の2点が異なるからです。
❶ 役割が異なる
❷ 会社の規模が異なる
1-1. 役割が異なる
コンサルタントは、言わばアドバイザリーであり、事業経営の当事者ではありません。
対して、起業家は、事業経営の当事者です。
つまり、仕事内容が異なり、求められる能力も異なるのです。
アドバイザーであれば、物事の全体感を捉え、合理的な判断をする必要があります。
事業経営の当事者であれば、何ヶ月もかけて1つの検討を緻密に行う時間がないため、早さが重要となる判断を数多く求められます。
1-2. 会社の規模が異なる
コンサルタントが課題解決を行うクライアント企業は、大抵の場合、大企業です。
コンサルティングファームへ報酬を支払う能力が必要となるからです。
対して、自ら起業するベンチャーは、会社の規模が異なりますから、直面するであろう経営上の課題も全く別物です。
コンサルと起業家の仕事は、次のように差があります。
コンサル:10 → 100
起業家:0 → 1
コンサルは、動かす組織や金額が大きくなるため、ステークホルダーとの合意形成ができるように、論理的な調査・分析が求められます。
一方、起業家は、まず網羅的な調査をした上で実行するのではなく、正しいと思うことをやりながら、修正していくスピード感が求められます。
2. 起業家になるためには、コンサル経験を積むべきか
「起業したいから、とりあえずコンサルに入社したい」という方には、コンサルはおすすめしません。
理由は、前述で紹介した通り、コンサルと起業に要求される能力が異なるからです。
一方で、起業の内容によっては、コンサルで得られた経験が役立つ場面も数多くあるでしょう。
こうした財産が必要と思うのであれば、是非コンサルタントとして研鑽を積んだ上で、起業に臨んでください。
・論理的思考力
・各業界の1次情報
・将来的に活躍する同僚との人脈
3. まとめ
あくまで、コンサルティングファームは、起業前の選択肢の1つです。
必ずしも、コンサルの経験がないから、起業が成功しないということではありません。逆も然りです。
将来的に起業する可能性も捨てきれないが、とりあえずハードな環境で、経営課題の解決をしたいという方は、是非コンサル業界への就職/転職を考えてみてください。