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【就活生向け】外資コンサルの新卒採用への道

コンサル新卒の選考プロセス
外資コンサルに入社するためには、どんな選考を受けるの?

上記の悩みを解決します。

本記事の内容

・外資系コンサルティングファーム入社までの選考プロセス

本記事の読者

・新卒で外資系コンサルティングファームに入社したい方
・外資系コンサルティングファームの選考プロセスを知りたい方

本記事を読むメリット

・外資系コンサルティングファームの選考プロセスが理解できる

コンサルティング業界の人気については、以前触れました。
コンサルって何?という方は、まずこちらの記事を読んでみてください。

【初心者向け】コンサルってなに?仕事内容や会社の概要を解説!

コンサルティング業界の選考方法は、一般的な事業会社とは大きく違います。
事前情報なしで応募したとしても、数々の試験や面接を突破して、内定をもらえる方は極少数でしょう。

皆さんは、本記事の内容を頭に入れ、ある程度の準備をした上で、選考に応募いただければ、と思います!

そして、コンサルと一口に言っても、小規模なファームから大規模なファームまで、多種多様なコンサルティングファームがあります。
本記事では、就活生に人気のいわゆる"外コン"を対象に、選考プロセスを紹介していきます。

早速、本題に入ります。

1. 外資コンサルに入社するための前準備

まず、選考プロセスの前に、気になる応募資格についてです。

選考に応募するにあたって、必須となる資格は特にありません。

しかしながら、採用枠数に対して、学生の応募数は依然として多いです。
各コンサルティングファームも採用拡大路線を走ってはいますが、競争率の高さは依然として変わりません。

コンサルティングファーム側は、数千人数万人の学生が応募する中で、1人1人の能力や適性を見る時間やリソースが不足していますから、一定レベル以上の大学を出ている学生を、より重点的に見るケースが多いです。

もちろん、出身大学に関係なく、選考の過程で能力を証明できれば、内定を得ることが可能です。
ただ、高学歴の学生が数多く応募している現状では、能力を証明する機会すら与えられないこともあるのです。

この記事を読んでいるあなたが、まだ高校生でしたら、地方国立もしくはMARCH以上の大学を目指すことをオススメします。
世の中には、外部環境によって、人生の選択肢が狭まるケースがあるからです。

そして、選考過程では、コンサルタントとして資質がありそうか、といったポテンシャル能力を見られます。
特に、論理的思考力/思考体力の2つですね。
こういった能力を鍛えるために、普段から考えることを習慣化しましょう。

考えると言っても、初めは大層なことを考えなくていいのです。
例えば

・なぜ、その大学に進学したのか(Why?)
・気になったニュースを見て、そこから何が言えるか(So What?)

このWhy?/So What?を考えるクセがつけば、一定レベルの論理的思考力/思考体力を身につけられるはずです。

次に、具体的な選考プロセスを紹介します。

2. 新卒の選考プロセス

初めに断っておきますが、ファームによって、選考プロセスは異なります
ここでは、大体のファームが設けている一般的な選考プロセスをご紹介します。
ファームによっては、本記事で紹介したプロセスの一部は設けていない場合もありますし、プロセスの順序が異なる場合もありますので、ご留意ください。

基本的な選考フローは、下記の通りです。

❶ ES/Webテスト
❷ グループディスカッション
❸ ケース面接
❹ インターン
❺ フィット面接(個人面接)

❶~❹で能力を評価し、最後に適正を評価する、といった進め方になります。

2-1. ES/Webテスト

新卒は、過去の業務経験がないため、コンサルの資質がありそうか、といったポテンシャル能力を評価します。

そして、ポテンシャル能力と学歴は比例するケースが多いため、ES(エントリーシート)の提出時点で、学歴は見られることでしょう。

私の肌感覚では、

戦略コンサル:東大/京大/慶応/早稲田以上
他コンサル:地方国立大/MARCH以上

の方が多いように感じます。

また、Webテストに関しては、英語力/数学力/国語力が、各ファーム規定のレベルに達していれば、問題ありません。ファームによっては、Webテストの代わりに、筆記試験を実施する場合もあります。
テストの種類にもよりますが、高い正解率(ほぼ満点レベル)が求められますので、入念な準備が必要となります。

再三の記述となりますが、本記事に記載したレベルの大学を出身していなくとも、ES/Webテストを通過する可能性はあります。

※コンサルに求められる英語力については、こちらの記事で解説しています。

【業界研究】外資コンサルに必要な英語力はどれくらい?

2-2. グループディスカッション

学生5~7名あたりを1グループとし、1つのお題について、ディスカッションする選考です。
具体的には、「A社の売上を上げるには?」といったお題です。

また、1グループにつき、何名以上が通過する、といったルールは無いため、グループ内の全員が通過する可能性もありますし、誰も通過しない可能性もあります。
つまり、グループ内の相対評価ではなく、学生個人の力を見極められている、と思ってください。

そしてディスカッションですから、発言しなければ、そもそも評価すらされません。
ただし、発言量が多いこと自体が、評価されるわけでもありません。
発言をする中で、下記のようなポイントが評価されます。

■ 思考力:物事を考える力
 - 論理性:構造的に思考し、飛躍なく思考を繋げられるか
 - 現実性:リアリティを意識できるか
■ コミュニケーション力:他者と意思疎通する力
 - 協調性:自分の役割を理解し、他者の意見を聞くことができるか
 - 積極性:自ら議論に参加できるか

よくフレームワークを使いたがる方がいます。
フレームワークは、思考の時間を短縮するためのツールです。
論理性を無視して、フレームワークを無理に使えば、思考を放棄している、と捉えられることもあります。

コンサルタントは、"知識"によって価値を提供しているのではなく、"知恵"によって価値を提供しています。
グループディスカッションでも、これを意識できるとよいですね。

2-3. ケース面接

コンサルティング業界に特有の面接ですね。

フェルミ推定 or ビジネスケースと呼ばれる形式が多いです。

フェルミ推定:実際に調査することが難しい数量について、論理的に推理する
ビジネスケース:与えられた問いに対して、課題解決の方向性を論理的に提示する

どちらの場合でも、論理的思考力が試されます。
論理性は、質問に対する答えではなく、答えに至るまでのプロセスに表れるため、自分の考え方を分かりやすく伝える能力も必要となります。

「結論から申し上げますと、〜」とか「そのように考えた理由は、3つありまして、1つ目は〜」といった話し方も有効です。

ケース面接に関する記事はこちら。

【コンサル志望必見】ケース面接とは何か?突破のコツを解説

【コンサル志望必見】フェルミ推定における考え方のコツを解説!

2-4. インターン

インターンの内容は、コンサルティングワークの擬似体験となります。

期間:1日 〜 数日間
形式:グループワーク or 個人ワーク

ファームによっては、内定獲得までにインターンへの参加を必須としている場合もあります。
大規模なファームの場合は、インターンへの参加を必須とせず、面接のみで採用するプロセスも用意されています。

当然、面接よりも長時間の間、頭を使い続けることになります。
正解のない問いについて、長時間考えることを楽しめるかどうか、といったことも評価のポイントです。

2-5. フィット面接(個人面接)

事業会社の選考プロセスにもよくある、一般的な面接です。
マネージャーやパートナーといったクラスのコンサルタントと、1対1で話す場となります。志望動機を聞かれる場合もありますし、ケース面接に似た内容を再度行うこともあります。

また、人によっては、面接回数が異なることもあるでしょう。

ここでのポイントは、質問に真っ直ぐ答えること
この1点です。

例えば、次のような会話があったとします。

面接官「では、日本の教育システムに、大きな課題があるということですか?」
学生「日本の教育システムの課題が大きいわけではありません。なぜなら、教育システムよりも、政治制度の課題が大きいからです。」

これを見て、違和感を感じませんか?
聞いていることは、日本の教育システムに大きな課題があるか否か、それだけです。
違和感を過大表現すれば、次のようになります。

Aさん「夜更かしは、体に悪いか?」
Bさん「体には悪くない。なぜなら、飲み過ぎの方が体に悪いからだ」

夜更かしが体に悪いかどうかは、飲み過ぎが体に悪いかどうかと全く関係ないです。
同様に、日本の教育システムに課題があるかどうかは、政治制度に課題があるかどうかと関係ありません。

質問を理解し、真っ直ぐ答えましょう。

3. まとめ

以上の内容をまとめます。
コンサルティングファームの選考プロセスは下記の通りです。

❶ ES/Webテスト
❷ グループディスカッション
❸ ケース面接
❹ インターン
❺ フィット面接(個人面接)

各プロセスにおける評価項目は異なりますが、一貫して次の2つの能力が必要となります。

1. 論理的思考力
2. コミュニケーション能力

今まで述べてきたような、コンサルの資質的な能力もさることながら、志望動機についても深掘りが必要となります。
"自分の言葉"で語れるほど、コンサルに対する熱い思いがあれば、必ず面接官に伝わります。

能力が周囲より多少劣っていたとしても、面接官に「君と働いてみたい」と思わせることができれば、非常にプラスとなります。

参考になれば幸いです。

 

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