上記の悩みを解決します。
■ 本記事の内容
・報告/連絡/相談の違い
・報告/連絡/相談の必要性
■ 本記事の読者
・報告/連絡/相談の意味合いが曖昧な方
■ 本記事を読むメリット
・報告/連絡/相談の違いが分かる
ビジネスの世界では、よく「報告・連絡・相談」が大事だと言われています。
しかし、新入社員の研修等では、その違いやタイミングなどの具体的な説明がされない場合も多いでしょう。
本記事では、報告/連絡/相談の具体的な内容について、解説していきます。
早速、本題に入ります。
1. 報告/連絡/相談の必要性
なぜ報告/連絡/相談が必要なのか、について説明します。
まず、仕事を行うにあたって、必ず他者とのコミュニケーションが必要ですよね。
会社に所属する場合は上司/部下といった関係が出来ますし、1人でビジネスをする場合でも顧客が居ます。
人と人との関係なくして、ビジネスは成り立ちません。
他者との関係を良好に保つためには、コミュニケーションが必須です。
報告/連絡/相談は、コミュニケーションのテンプレートと言えます。
これらが適切に行えている方は、周囲と信頼関係を築けているはずです。
コミュニケーションを怠れば、相手の時間を奪ったり、自分に不利益をもたらす結果を招きかねません。
リモートワークの導入が進む中では、これまで以上に円滑なコミュニケーションが求められることでしょう。
2. 報告とは
報告は、既に完了した物事の結果や経緯、および現状を伝えることを指します。
報告の対象は、基本的に上司や先輩など、より上位の立場に居るメンバーとなります。
報告の目的は、業務の進捗や結果について情報共有し、作業の方向性や成果に関して課題の有無を把握することです。
報告をこまめに行うことで、指示に対する認識のすり合わせや、進捗に応じた方針の変更が可能になり、業務をスムーズに行うことが可能となります。
報告で伝えるべき内容は、次の通りです。
・結論(現状)
・必要に応じて、過去の経緯
・必要に応じて、ネクストアクション
例として、上司から依頼された業務の進捗を報告するケースを紹介します。
本日、ご指示いただいた資料作成の進捗報告です。
・8 / 10ページの資料は、作成完了しております。 ←現状
・8時間の作業で8ページ進捗したため、残り2時間の作業が必要となる想定です。 ←過去の経緯
・明日12時までに全ページ作成の上、メールにて再度報告します。 ←ネクストアクション
上司は、報告なくして、あなたの状況を知り得ません。
1人1人が報告を徹底することで、状況を見極めながら、チームや組織として正しい方向へ進むことが出来るようになります。
3. 連絡とは
連絡は、事実や未来の予定を伝えることを指します。
連絡の対象は、職位に関わらず、該当する関係者となります。
連絡の目的は、必要としている情報を関係者へ周知し、今後起きうる物事に備えることです。
休暇の連絡や、会議日程の連絡などが直前になれば、関係者のスケジュール調整が困難を極めることは、容易に想像がつくでしょう。
連絡で伝えるべき内容は、次の通りです。
・結論
・必要に応じて、過去の経緯
内容は誰にとっても分かりやすいか、その情報を必要としている人は誰かといったことを意識することで、円滑な情報共有が可能となります。
4. 相談とは
相談は、意思決定が難しい場合に、判断材料としてのアドバイスをもらうことを指します。
相談の対象は、上司や先輩、後輩、同僚、家族などです。
相談の目的は、意思決定が難しい場合の課題や疑問に対して、アドバイスをもらい、解決することです。
自分1人では解決できない状況に遭遇した場合、他人の力を借りることで、簡単に解決できる場合があります。
相談で伝えるべき内容は、次の通りです。
・相談内容(現状)
・試行したこと
・その他備考
相談相手から良いアドバイスを貰うには、あなたが困っている内容を正確に伝えなければなりません。
状況を明確化しなければ、相談によって得られるものは少ないです。
5. まとめ
仕事を進める上で、報告/連絡/相談が適切に行えれば、効率的にパフォーマンスを発揮することが出来ます。
たった5分の報告を怠っただけで、8時間の作業の手戻りが発生していては、時間を無駄にするだけです。
それぞれの目的を理解した上で、徹底するようにしましょう。
特に報告や連絡は一方向ですが、相談は双方向のコミュニケーションです。
わざわざ、会議で相手の時間を取るなら、報告や連絡ではなく相談に多くの時間を割きたいですよね。
情報の扱い方(いつ誰に何をどのように伝えるか)は、慣れるまで難しいかもしれません。
しかし、自分で考えるクセをつけることで、仕事を先取りできるようになりますし、周囲の期待値を理解し超えることが出来ます。
たかが報連相、されど報連相です。
今日から、意識的に報告/連絡/相談を使い分けるようにしましょう!